邦人の誘拐および殺害について

一介のビジネスマンが書くには重い内容。
事の経緯から、収束までどのようになるのか分からないため、
コメントをしてませんでしたが、一定の結論が出たので、書く事にしました。

1月下旬に突如、ニュースに流れ始めた
ISILによる日本人の誘拐および殺害の件。
きわめて非道徳的と言わざるを得ない。

ISILから数度の要望変更があり、交渉がなされたようだが、
結果として見ればISIL側は「人質を取り、交渉し、応じなければ、殺害」。
ここには、宗教的、道徳的観点は一切無い。

このような手法が国際的、国内的、社会的に認められる訳が無いので、
交渉がまとまる訳も無い。

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ISILは最終的に一体何がしたかったのか?
僕には全くわからない。

当初要望していた2億ドルを本気で取ろうとしていたのか?
ヨルダンに収監されている政治犯と本気で引き換えたかったのか?
何らかの政治的なメッセージを伝えたかったのか?

人質交換にしても、身代金にしても
国レベルが交渉に応じる事が出来ないのは国際社会上の一般論。
交渉に応じれば、似たような事象が多発するからだ。
なので、そもそも交渉がまとまるとはISILも思っていなかっただろう。

と考えると、何を目論んでいたのか?
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僕には日本(および世界各国)に向けた戦略的PRとしてしか映らない。
「日本も(世界各国も)例外じゃないぞ」と。

日本と中東の関係は、エネルギー政策上は緊密なのだが
日常生活レベル感覚で言うと、遠い。

シリア、イラクなど、政治が不安定な国も多く、
イスラエルなど周辺国も戦争状態にあるわけですが、
日本はそういった事とは「縁遠い」と思っていたのが、
今回の件で、日本も関係性があるんだと、強く印象に残った。

人質が解放されようが、解放されまいが、
とにかく日本に向けて、強く印象に残せたというのは事実であり、
もし、ISILがPRを目標に行ったとすれば、目標は達成されたことになり、
今後の、日本と中東との関わり方に、遠回しの影響を与える事になる。

一方、殺害された方々が、危険地域に分け入ってまで、伝えたかった
戦争の酷さや戦争状態になると社会がいかに荒むか、
全世界に伝わる事になるのは、ISILからすると想定外かもしれない。

結果、暴力的に解決しようとする個人、組織に対して
社会から理解を得られなくなって行くのではなかろうか。

被害者を英雄視するのは、良くない事だと思うが
今回の件は、世界各国にも伝わっており、
世界の安定を望む声は高くなったのだと思いたい。

お二人以外にも、お亡くなりになった方のご冥福を祈ります。

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今回の件で、日本をあらわにしたのはいくつかある。
 ・日本の外交スタイルが世界中で理解されている訳ではない。
  =日本はISILから敵視されている。
 ・日本人の海外での安全性が脅かされている。
 ・国家安全保障的には、足りてない部分が多い。

これらは今回の事を教訓とし、対応するしないを含めて前後策が
考えられるのだろう。

戦後日本が行って来た開発援助や人道的支援を通じて、
世界の国々と良好な関係を築いて来たはずなので、
大きな方針変更をせずに平和で安全、安心な国として日本を理解してもらうべく
活動を続けてもらいたいと思います。

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今回の件で、少し霞んで見える北朝鮮による拉致問題ですが、
本質的には、同じだと思います。

昨年秋頃には出てくるとされていたレポートが出てこない
とか、あり得ない。日本との交渉に使っていると考えます。

拉致は直接殺害を行っていないとしても、
日本人を誘拐し、本人の自由を奪い、希望を奪っている
=精神的な殺害と考えれば、
数で見ると、ISILよりも酷い事をしているとも考えられます。

これに対して、日本は感情的になりすぎる事無く
冷静に淡々と交渉をしつづけていると思います。



似た案件だと思いますが、今回のISILの件を見ている限り、
ISILは現政権を挑発し「安倍」と実名で呼び捨て、
安倍首相も「決して許さない」「罪を償わさせる」とニュース映像で結果的に伝えています。
直接交渉していないにせよ、これではお互いが挑発している事に。


「眼には眼を、歯には歯を」では、相手の思うつぼ。
戦いは、正義と悪の戦いではなく、
(一方の)正義と(一方の)正義の戦い。
暴力では解決できない。対話でしか解決しない。


憎しみの連鎖は憎しみしか生まない。
交渉しにくい相手だとしても、日本政府には、
冷静沈着な交渉継続を切に願います。











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