久しぶりに時事ネタです。
政治ネタや地政学的なネタは微妙な感じだったので控えてましたが、
思うところをつらつらと書いておこう。
◾2大政党制
つい先月、民進党の党首が前原さんに変わった。
が、自民党に対抗する政党になっているとは感じられない。
2大政党制という考えには、理解しているつもりですが、
人材も離れ気味な様子を見ると、民進党は解党出直ししか道はないと思います。
都議選で快勝した小池さんを新党のリーダーにという意見もあるようですが、
「国政と都政(地域政治)を混同するな!」と強く言いたい。
やるべきことが違いすぎるのに、生活者からの人気に乗じて新党を設立し
議席をとることは、ポピュリズム以外の何物でもない。
と考えると、新党のリーダー候補は細野さんあたりしか、居ないのでは?
概念的には成立するし、支援もしたいが、
現実的な2大政党制への道は遠いな〜。
◾衆議院解散総選挙
上記のような状況を見据えてか、3連休中にパッと出てきたのが、
衆議院の解散総選挙。
政権及び自民党的には、相手が準備できてないうちに
選挙をしてしまった方が良いわけで、戦略的には正しいと思います。
選挙の争点がいくつか上がって居ますが、
消費税率10%については、やむなし。
そもそも社会保障費の使い道としての高齢者への偏りは
なんの生産性もないわけで、増税がなくても
子育て、子供へ使うのが正しいと思ってます。
選挙の争点として怖いな〜と思うのは、
外交政策、防衛政策の大方針見直しあたりかなと。
特に国連などでの、日本の公式なコメントを聞く限り怖いかも・・・。
◾東アジア有事の可能性
数年前までは、中東の火薬庫などと騒いでましたが、
世界で一番緊迫した状況にあるのは、東アジア。
北朝鮮が自国の権利を主張し、核開発やミサイル開発を進めていますが、
ミサイルの飛距離の伸び方や実験の成功率の向上レベルを見ると
自国だけで研究開発しているわけではないのは、自明。
どこかから技術が流入している。
東西冷戦時代に培われた技術、資産、人材が、
なんらかの手伝いをしていると考えるのが妥当だと思う。
積極的に支援しているわけではないにしても、結果として流入しているんだろう。
米国及び西側の方ではないだろうと思われるので、
北朝鮮の問題というのは、新しい東西冷戦の形という方が捉えやすいかなと・・・。
なので、ロシアは北朝鮮への経済制裁を望まず、中国も同様に望んで居ないんだろう。
矢面に立っている北朝鮮が、本気でどこまで考えているのかな?と推察するに
米国に対してミサイルを直接武力攻撃をするとは考え難い。
米国は仕方なく総力を挙げて反撃に出る可能性が高まるだけなのでないだろう。
実質的に戦争状態の韓国に対して武力攻撃を行えば、
2国間の全面戦争になりお互いが疲弊する。
世界から見ると実質的な内戦とも受け取れるので、そこに持って行く理由も薄いだろう。
日本はどうか?
ロシア、中国、韓国は基本的に静観だろう。
中国は尖閣諸島を自国領だと言い始めているぐらいなので、
支援する側に回る可能性も否定できないだろう。
敵基地攻撃能力を有しておらず、ミサイルを撃ち落とすのも難しい防衛レベルであるのを鑑みると
日本への武力攻撃の場合は、米国がどう反応するか?だけが論点になるんだろう・・・
日米韓の国連での会合を見る限り、本来、矢面に立つべき韓国は
「延期するが人道支援をする」と表明し、当然ながら回避している。
一方、安倍さんのコメントを見ると、後ろに控えている米国を確認しつつ
矢面に立ちに行ってるような危うさを覚えます。
有事に至るまでには、段階がある。
外交的交渉を経てもらちが開かない状況が続き、
「しょうがない」と言う世論の中で、
政治家が「しょうがなく」戦争へ突き進む。
防衛費の増大と地政学上の安定のための費用増大はやむなしだと考えますが、
過剰な軍事費増大は、各国間の緊張を高めるだけ。
各国の政治家と官僚は、冷静に対処してもらうことを切に願います。